2020.1.5 SNS掲載

タイの祈り

 

「座る瞑想を実践するとき、私はいつも教え子たちに愛情を送ります。…

 

教え子たちが、私が愛することに気づいているかどうかは分かりませんが、こちらから愛情を送れば、届くのは確かです。

 

もっとも大切なことは、私が心を開いていることです。

 

ただ私自身の愛の根源に触れ、思いで愛を送り、行いで愛を送ればいいのです。

 

これがもっとも根本的な祈りの形です。

 

これは教会や禅堂の中だけではなく、あらゆる行動で実践できます。

 

あなたの中の美しさと善良さの深い根源に触れ、それを分かち合うのです。

 

ブッダやキリストの言葉を祈り、あるいは唱える時、あなた自身の中で、他者の中で、環境の中で、平和が促されます。

 

その背後には、マインドフルな気づきをもって生きる実践があるのです。」

 

 

─ティク・ナット・ハン

 

Photo: BBC Springwatch

翻訳・西田佳奈子