2019.12.14

仏陀と菩薩の周波数

あなたが慈悲や理解、許しの思いを生み出す時、あなたは悟りを開いた人々や菩薩たちと同じ周波数にあります。

 

このエネルギーに波長を合わせることができるのです。あなたが許しや慈悲、理解の観点をもって何かを発声することができるとき、あなたは悟りを開いた人々や菩薩たちと同調しているのです。

 

悟りを開いた人々や菩薩たちは、仏教では“偉大な存在”──摩訶薩と伝えられています。偉大な存在は私たちと似ており、生死から自由であり、常にそのエネルギーと共にあります。

 

そこには良性エネルギーの巨大な海が存在していて、どうすればその海に触れることができるのかが分かれば、癒しと滋養を得ることができるのです。

 

同じ周波数に自らを置く時、あなたの脳波と、菩薩や悟りを開いた人々の脳波の間には共同作用が起こります。このために仏教の伝統では、仏陀と法とサンガへの想起を実践するのです。この三宝には多大なエネルギーがあるからです。

 

仏陀はいつでも存在しています。あなたの周りだけではなく、あなた自身の中にも仏陀があるのです。

 

慈悲や許し、理解の思いを生み出すとき、あなたは同調し、覚醒した人々や菩薩たちと同じ周波数にあり、壮大なエネルギーの源泉へと触れます。これは親和の法則によって理解することができるのです。

 

 

 ━ティク・ナット・ハン

Photo: Plum Village / 翻訳・西田佳奈子