2019.12.11

エンゲージド・ブッディズムとビジネス

 

 

先月サンフランシスコで行われた、世界最大級のソフトウエア・カンファレンス、ドリームフォースへの参加に寄せた、プラムヴィレッジ僧侶団の言葉から;

 

「人々がそれぞれの場所で、洞察に触れ、苦しさを変容するのを助けることを私たちは目指しています。そして人々が変わっていき、職場や会社を変容していくことを理想としています。シリコンバレーには苦しみや誤った考え方が溢れています。

 

私たちはこの場所に真のダルマをもたらすことに取り組んでいきます。 集合的な覚醒の種を蒔くには、世界のあらゆる場所に行く必要があります。 地球上でこの文明の向かう先に、不釣り合いなほど大きな影響をもつテクノロジー企業に対して、精神性の声を表明することがいかに重要であるかを私たちは理解しています。

 

私たちがダルマを分かち合う際には、明確な倫理面を含む、包括的な教えを分かち合います。ダルマを説く企業に対して、私たちは企業倫理を再審査するよう、積極的に挑んでいます。 確実な実践によって、人々が根本からより良く変わっていくことに、私たちは自信を持っています。

 

私たちは共同体として実践し、四衆のサンガの集合的な目とマインドフルネス・トレーニングとを、私たちを導く羅針盤として信頼し、たゆまぬ注視とオープン・マインド(油断せず、独善的にならず)であることの細線を踏み外さぬよう歩んでいきます。」

 

ティク・ナット・ハン禅師と巨大ソフトウェア企業セールスフォース創設者で、社会貢献活動家としても知られるマーク・ベニオフ氏との出会いから、毎年プラムヴィレッジは、年次のユーザー・コンファレンスでのトークや、瞑想セッションなどを行っています。プラムヴィレッジの実践は、今年も基調講演を含め、多くの話題に上り、ベニオフ氏とオバマ元大統領の会話でも触れられていました。

 

(オーダー・オブ・インタービーイング公式ウェブサイトより抄訳)

(翻訳・西田佳奈子)